人が亡くなったあとにはさまざまな手続きが必要です。悲しんでいる暇もなく急ぎでしなければならない手続き、解約や名義変更するべきサービス、少し落ち着いたら残された財産をどうするかも決めなければなりません。
昨今、会員には相続手続きや遺言書についてのご相談が増えています。法律を知っているだけでは対応は難しく、私たち行政書士も具体的な事例の処理について常に学び続けなければなりません。
今回の研修は、遺言・相続手続きでの具体的事例の処理について研修を行いました。
【研修の様子】
今年から諏訪支部でチャレンジしている「毎月研修」も今期はあと2回になりました。今回も赤羽支部長のあいさつから始まります。
今回は東信支部から柳澤先生をお招きしました。グループワークの前に、近年の遺言・相続を巡る状況、さまざまな制度改正について講義していただきました。
ソフトな語り口でわかり易い説明に皆聞き入っています。柳澤先生がくるから参加した、という会員がいるのも納得です。
その後、故人の残した権利義務のうち相続財産に含まれるかどうか判断に迷うものについてグループワークで検討しました。
判例、遺産分割協議の目的に照らし合わせた判断の根拠など、実務的で活発な討議がおこなわれました。
大前提となる法規範に何を持ってくるか、どう解釈するかで同じ事実でも結論が変わってくることが見える化できた有意義な研修であったと思います。
行政書士が委任される事件が法律事務である以上、法的三段論法による演繹的思考での事件処理は必須です。日々の仕事の中ではとかく忘れがちになってしまいますが、参加された会員の皆様は初心を思い出せたのではないでしょうか。
最後に相続手続きの中で困るSNSアカウントの処理、買い物ポイントや航空機マイルの規約などについて学びました。
【相続手続きに困ったら】
相続の手続きといえば相続登記や相続税について心配しがちですが、実はさまざまなことを判断し、決めていかなければなりません。ひとつひとつは簡単に見えても判断を間違えると後々面倒なことになったりします。
相続の手続きについて、また遺言書作成についてはぜひお近くの行政書士にご相談ください。
【諏訪支部お問い合わせフォーム】
※お返事まで2~3営業日かかる場合があります。
【おまけ】
研修会で頭を使った後は恒例の懇親会です。
神妙に始まった懇親会は・・・
おなかも満たされ、少しのお酒も回ってくると・・・
宴もたけなわ、そこかしこで笑い声があがります。
まじめな話もしているんですよ。
忙しい中講師を務めていただいた柳沢先生、毎回研修のお骨折りいただいている赤羽支部長、五味副支部長はじめ、今回担当の木村法務部会長、その他研修会を盛り上げるためご尽力いただいている諏訪支部理事、参加してくださる諏訪支部会員、また遠路はるばる他支部から参加してくださる皆様、ありがとうございます。
また、次回の研修会で。次で今期は最終回です。
(文責 諏訪支部理事 高田賢一)