「身近な法律 ~契約書って必要です~ 」
行政書士会諏訪支部 上島 聡
もうすぐ卒業シーズンです。うちの子供も保育園を卒園となります。
卒業といったイベントには写真やビデオ撮影がつきもので、うちの子供の保育園でも毎年業者に撮影をお願いしていました。
そんなある日、妻が電話口にて来年度の保護者会の方との会話が大分盛り上がっており、どうやら撮影を依頼していた事業者に保護者会にリベートを支払う約束をしていたが、ここ数年支払ってくれないという内容でした。電話が終わり、それについて相談を受けた私は契約書があるのか、何年前から支払われていないのか聞くと、契約書もなくあくまで口約束であり、何年前からもらっていないか分からないという話でした。
妻に時効によって請求できない可能性の話や、契約書をきちんと作るべきだった話をしたら、契約書なんているの、時効なんて知らないし、時効なんて罪を犯した人しか関係ないでしょという言葉でした。
それを聞いて一般の人はその程度の認識なのだと改めて理解し、我々行政書士はもっと一般の人にもっと法律に対して身近なものであり、少しでも理解してもらう努力が必要だと認識しました。