一般の方向け支部会員向け日常雑感

半世紀続いた山歩き

半世紀続いた山歩き

                                  行政書士会諏訪支部 理事 常盤光秀

 中学、高校と山岳部に籍を置き30歳で「日本百名山に登る会」(深田久弥著)というところに入り、都合半世紀以上登山に親しんできました。

2007年にはテレビを見ていましたら、中学時代の山岳部の顧問の先生が全国放送のニュースに出ていました。上田市在住で元教師、柳澤勝輔(71歳)が当時の世界記録であるチョモランマ(エベレスト)に最高齢で登頂に成功する。という輝かしいものでした。およそ39年前の記憶に残る先生の面影は違うことのないあの時のものでした。現在思い返しても、鮮やかに輪郭の濃い思い出であります。中学生のまだ子供ともいえる生徒に地下足袋を履かせ、里山から八ヶ岳の主峰まで、当時の時代背景が感じられる粗末な装備で厳しく指導を受けました。まだ戦後の貧しさから這い上がる途上でしょう。正しい登山教育に登山の楽しさをも叩き込まれ、その後半世紀も登山を持続する原動力になったことと考えます。蛇足ですが、前理事の福井竹彦さんもその教え子の一人です。

世界記録をつくる前年に三浦雄一郎氏は最高齢記録70歳を記したばかりで、一年後に柳澤勝輔先生に71歳で塗り替えられ、その後三浦雄一郎氏は何度もチャレンジしましたが記録は残せませんでした。現在はネパール人のミンさんが76歳の記録保持者です。

私は百名山の会では、月に1度登山することとなり30年以上登り続けました。百名山の他に二百名山、三百名山とNHKの田中陽希が三百名山の一筆書きを現在挑戦中ですが、全国の山々を歩き続け、まだまだ道半ばといったところです。止めてはいません。テレビで全国の山の姿が映れば記憶が蘇り、どこそこの山とすぐに分かります。

13年程前から、百名山を完登した仲間の一人から依頼され、二百名山、三百名山の個人ガイドを月1度の間隔でお供してきましたが、5年位で病魔に襲われ永遠のお別れとなりました。2人だけで、出発から下山までお話をし、彼も十分に人生を楽しんで納得したことと推測しております。

私は15年前から、いつでも登山ができるよう足腰の鍛錬を兼ね、毎朝1時間の散歩を続ける毎日です。四季の諏訪湖畔はそのたび姿を変化させ、一つのことをただただ繰り返すことに、生きることと老いることの喜びを感じています。

比叡山延暦寺に千日回峰という業があります。7年間比叡の山々から京都盆地を巡る1日20キロから40キロの業に立ち向かい、途中投げ出すことは死を意味します。満願すれば7日間の不眠不休で経を唱え成就しますと大阿闍梨となり、生き神様として信者の心を厚く引き寄せます。千日回峰行の距離は凡そ40,000キロで、地球1周の長さに匹敵します。こじつけですが、私もこの15年間で朝の散歩だけで約20 ,000キロに達し、残り15年で80歳。都合40,000キロとなり個人的に大阿闍梨を目標として目指しています、ただ只管このことを続けるだけです。

春秋に富む皆さまには、興味が沸かぬことでしょうが、コロナ禍を克服し様々な好奇心と持続する何かが掌中にあれば、あなたにとってのこれからの長い道行の澪標となることでしょう。3回目で次第にそれぞれの先生の持ち味を垣間見ることができましょう。


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