一般の方向け日常雑感

長男の大学入学

長男の大学入学

諏訪支部 法務部 木村 和彦

 今年の4月から長男が大学に進学しました。早いものであっという間に親もとを離れ、神奈川県での一人暮らしが始まりました。新型コロナウイルス感染症の影響でまだまだリモート授業も多いと聞きますが、それでも入学式は無事に行ない、リアル授業も始まっているということで、大学生としての自覚と実感が湧いてきていると思っています。

嬉しいことに長男は私と同じ大学になり、1月のアパート探しから、30年以上経っても少々土地勘の残っている私が不動産屋さんと一緒に数件のアパートを見て回り、「ここの方がいい」「あそこの方がいい」などと会話を交わしながら、最終的には駅前のいい場所に借りられることができて、少しは役にたったのかなと自分勝手に解釈しておりました。

その後4月1日に長男を送っていき、次男を引き連れて3人で夜遅くなるまで生活品などの買い物をこなし、ようやく生活できる環境が整いました。近くにスーパーが2件と薬局が1件あり、駅前ということもあって飲食店や様々なお店が立ち並ぶ景色を見ていると、私の大学時代と違うのは当然として、あの頃の昭和の記憶が蘇りながらも、現代へのタイムスリップが重なり、不思議な空間が目の前を広がっていました。

狭かった道路は拡張され、駅前は再開発でビルになっていて、大学まで3人で歩いた時には坂道にエスカレーターまであり、時をかける想いでキャンパスに入っていきました。

キャンパスはそれでも昭和の頃と同じ建物も残っていて少し安心感がありました。入学式にむけて、説明会の校舎や体育館を見て回り、昔の思い出話やこれからの未来について話しをしたり、穏やかで贅沢な時間を過ごしました。

今、この時代に私が大学生に戻って長男と話しをしたらどんな会話になるんだろう。だぶん長男の方がしっかりしているので、会話にならずに遠くから見守ってしまっているのかもしれません。

私はこの街とキャンパスが今でもある意味心の拠り所になっており、何かある時はこの景色を思い出しては気持ちを整理して、また前に進んで頑張れています。その景色に長男が加わることの感動が、親として社会人としてまた大きくなれることをこの長男が教えてくれていると思っています。

制約の多い時期での大学生活ではありますが、色々な経験を積んで、人として大きく育って欲しいと親心として願っています。


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